[音圧戦争]CD発売時期による音圧の違い

今回は、CDの発売時期による音圧の違いを検証しました。

検証には前回の“[音圧戦争]PVとCD音源の音圧比較”と同様、「Sound Forge Pro 11.0」を使用しています。

まずは、「クリッピング」とは何かを簡単に説明します。

上記の画像をクリックして拡大すると解ると思いますが、ところどころ波形の頂点が欠けています。
このような状態になってしまうと、音声に「バリッ」といったノイズが入ります。これを“クリッピング”といいます。

それでは、今回は4曲・8種類のCDで比較してみました。

1.EXILE「I Wish For You」

CD1:アルバム“願いの塔”
CD2:アルバム“EXILE BEST HITS SOUL SIDE”

CD1:願いの塔(2011.3.09発売)
(波形)

(クリッピング検出)

CD2:EXILE BEST HITS SOUL SIDE(2012.12.05発売)
(波形)

(クリッピング検出)

このCDは発売時期による音圧の違いは無いようだ。

2.いきものがかり「じょいふる」

CD1:アルバム“いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~”
CD2:アルバム“超いきものばかり~てんねん記念メンバーズBESTセレクション~”

CD1:いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~(2010.11.03発売)
(波形)

(クリッピング検出)

CD2:超いきものばかり~てんねん記念メンバーズBESTセレクション~(2016.3.15発売)
(波形)

(クリッピング検出)

「いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~」の方はクリッピングが見られるが、「超いきものばかり~てんねん記念メンバーズBESTセレクション~」ではクリッピングが無くなっている。ピークが若干抑えられているようだ

3.Superfly「愛をこめて花束を」

CD1:アルバム“Superfly Best”
CD2:アルバム“10th Anniversary Greatest Hits”

CD1:Superfly Best(2013.9.25発売)
(波形)

(クリッピング検出)

CD2:10th Anniversary Greatest Hits(2017.4.05発売)
(波形)

(クリッピング検出)

どちらもクリッピングはしていないものの、発売時期の新しいCDの方が音圧が大きいようです。ダイナミックレンジはどちらも微妙ですが…

4.ORANGE RANGE「ロコローション」

CD1:アルバム“musiQ”
CD2:アルバム“ALL the SINGLES”

CD1:musiQ(2004.12.01発売)
(波形)

(クリッピング検出)

CD2:ALL the SINGLES(2010.7.14発売)
(波形)

(クリッピング検出)

「MusiQ」の方は2004年発売ということもあり、やはり音圧至上なのが解ります。反面、「ALL the SINGLES」はクリッピングは若干あるものの全体的に音圧が抑え目になっています。

こうして見ると、音質重視のアーティストととにかく目立たせようとしている音圧重視のアーティストがいるのが分かります。

今回は以上になります。

[音圧戦争]PVとCD音源の音圧比較

過去に“[音圧戦争]最近のCDの波形 Part.1”という記事を掲載しましたが、今回はPVとCDの波形を比較してみようと思います。

検証には「Sound Forge Pro 11.0」を使用しています。
音源にはCD音源とtvk「音楽缶」のPV音源を使用しています。

音量は調整してあるものが含まれているので参考程度にしてください。今回は“音圧”が対象です。

1.AKB48「ギンガムチェック」アルバム“0と1の間”より

PV音源

CD音源

PV・CD音源比較

CDはかなりギチギチに音が入っているのに対し、PVはかなり余裕があるのが分かる。なお、ギリギリでクリッピングはしていない。

2.家入レオ「純情」アルバム“5th Anniversary Best”より

PV音源

CD音源

PV・CD音源比較

こちらはPVもCDもあまり変わらないように見える。

3.Mr.Children「常套句」アルバム“[(an imitation) blood orange]”より

PV音源

CD音源

PV・CD音源比較

PV版もCD版もダイナミックレンジに余裕があり、かなり音が良い。

4.Every Little Thing「ON AND ON」アルバム“Every Best Single 2~MORE COMPLETE~”より

PV音源(アルバムに付属のブルーレイディスクのPV音源となります)

CD音源

明らかに音圧がギチギチなので、クリッピング検出を掛けてみた(オレンジになっている部分がクリッピングしている)

PV・CD音源比較

PV音源はダイナミックレンジが確保されているのに、CD音源はクリッピングを起こしている。

5.Perfume「未来のミュージアム」アルバム“LEVEL3”より

PV音源

CD音源

明らかに音圧がギチギチなので、クリッピング検出を掛けてみた(オレンジになっている部分がクリッピングしている)

PV・CD音源比較
PV版はそこそこ聞ける音質ですが、CD版は後半の音割れが気になります。

このようにある程度のダイナミックレンジが確保されているCDと、ダイナミックレンジを無視しているCDがあるようです。
また、CD版は音割れ(クリッピング)を起こしていてもPV版は音割れを起こしていないものもかなりあります。

そのため、CDよりもPV音源の方が音が良いものもあったりします。

この検証では、マスタリングの段階ではクリッピングを起こしていなくてもCDにする段階でクリッピングが発生しているものがあることが分かりました。

今回は以上です。